データ分析との出会い 2

他に書くことがないので続きを書いてゆこうかと。

 

 

2010年5月、日本へ帰国した僕は一体大学院では何を専門とするべきか?という悩みを抱えていました。

計量経済学には興味があるが、自分には手法を作ったりする数学力がないし、より難しい手法を今後理解して使いこなして行けるかも疑問でした。かといって他に強い興味を惹かれるものがあまりない。

色々と悩みつつも、データドリブンに語れない理論や意見は大概にしてゴミであると悟った僕は兎に角大量にデータ分析に関連する本を読みまくりました。読んだ本は経済学やビジネスだけにとどまらず、心理学や生物学の本も読み漁り、興味があれば論文(とは言っても実証系のみ)も読みました。

その中でも特に強い影響力を持っていた本は「その数学が戦略を決める」で、この本には価格予想・変動価格・痛みスコア・リコメンド等々のデータ分析×ビジネスといったネタが満載で、社会でデータ分析がどのように使えるのか?という点に関してかなり広い視野を僕に与えてくれました。

プロであるという権威を盾に適当なことを言ってお金を稼いでいる人たちを、データ分析で一掃できるかもしれないという考えもこの本辺りから得た気がします。

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この本がキッカケでデータ分析を軸に勉強をすることを決意し、その使い方を学べる分野であればなんでも良いと考える様になり、結局政策に割りと密接な環境・資源経済学でデータ分析を用いるという方向性に決定しました。

今考えればこの1年間はひたすら本を読み続けて好奇心を限界まで広げることが出来たかなり幸せな1年だったかと思います。(広がりっぱなしでそこに知識が補填されてない分野ばかりですがw)

一方大学ではかなりストレスを感じさせられていました。通っていた大学は統計系の教育が整っておらず、計量経済学の授業ではエクセルを使う始末で、さすがにまずいと思った僕は大学院の統計の授業に出させてもらうように教授に頼み込み、一方では一人で経済成長に関するデータ分析を行なってその論文を書きました。

大学院の統計学の授業では確率論から分布までを数学的にかっちり行いました。正直その時には「あぁこういう世界もあるんだな」程度にしか思っていなかったのですが、あの時期にしっかり最尤法とかロジット・プロビットとかを理解できたのは非常に幸運でした。
ただ、データ分析の実例などを学ぶ機会はなくあくまでも数学の延長線としての統計学を学びました。

経済成長のデータ分析は大学の英語の授業を教えに来ていたアメリカ人の経済学者に相談して色々とお世話になりました。そのアメ人経済学者も結構年取ってて計量はあまり得意ではなく、大学で教えてくれる人は誰一人おらず、紆余曲折しながらの分析でした。

ただ、必要に応じて自分で勉強してそれを使って答えを見つけるという事が普通に感じられるように慣れたことは非常に幸いで、誰も教えてくれる人がいない企業の中で分析してゆくのには非常に大事な感覚だと最近思います。(コレがないと分析手法があまり増えてゆかないので、出来る事にいずれ限界が来るはず)

結局なんとか論文は書き終わり、大学内でも計量経済学をネタに奨学金を貰い、大学院もノルウェーとカナダのソコソコいいランキングの大学院に環境・資源経済学とデータ分析をやるという体で合格しました。

そんなこんなで、アメリカから帰って1年間は日本で新しい事は学ばなかったものの、基礎固めを行うことが出来ました。が、ノルウェーではその知識が全然足りなかったことを思い知らされます。

 

 

次はノルウェー編ですね。

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