2015年に読んだ本

最近特に新しいことを学んでないので、2015年に読んだ本の事についてでも書きます。

P1000405

昔小学生位の時に空想科学読本っていうアニメの設定が実際にあったらどうなるか?というテーマの本があったのですが、それに近い路線の本です。

レーザーポインターで月を明るくしようと思ったら、どのくらいの量を準備する必要があり、それを実行したら何が起きるのか?

元素周期表の物質をすべて集めようと思ったら、何を準備・実行しなければならず、それを実行したら何が起きてしまうのか?

一番長い日没を地球上で見ようと思ったら、どこで何をしないといけないのか?

子供のころなんとなく思ったような疑問をトコトン調べつくしてちゃんと科学している。それが面白い。そしてすべての疑問にはその解答をはじめた頃には想像もつかないような破滅的な結論が待っていることが実に楽しい。

仕事にもこういう好奇心を持って臨みたいなーとか思ったりしました。

 

一回ブログに書いたんですが、やっぱ面白いので。。

人の文明が進歩して、大陸や島を船で横断するようになるとともに、今まで孤立だった生体系にねずみという外部からの影響が加わる。

そして300年後の今、多くの島々はネズミが捕食できない動植物しか繁殖できない場所になってしまい、本来の生態系は根本から破壊されてしまった。

その破壊のプロセスと構造、そしてそれを修復しようとする現代人の試みとそのアイデア。

これはやはり自然の構造と人類の知恵の戦争であり、開戦していることに300年間気が付かなかった人類の敗北の歴史についての本かなと。

 

タイトルがちょっと取っ付きにくいのだけど、実際はただの面白い小説。

何が面白いかっていうと、登場人物が全員狂ってる。

そして、その狂っている部分の記述の仕方が実に淡白で、面白いw

作中に恩人から自転車を盗むシーンがあるのですが、こんな感じに書いてある。

朝食後、イングマルハ慈悲深い兵士に感謝を述べ、別れの挨拶をして家を出た。そして兵士の自転車を盗んだ。

もうね、最高。

ストーリーがどうとかじゃなくて、ただただキャラが良い。

狂ってるキャラが、おかしい人生を明るく生きる。そんなお話。

ちなみにタイトルの邦訳が微妙。この本の魅力を正直損なっている気がする。

 

ご存じ福岡伸一。

やっぱり文章がきれいだし、いろいろなことに好奇心がある人なんだなーという感じ。

ただ、やっぱりネタ切れ間が少しw

まぁ科学が好きだったらそれでも読む価値あると思います。

 

ねずみの支配する島と同じ著者が同じテーマで書いている本。こっちのほうが前らしい。

食物連鎖の頂点を人間が狩猟で取り除いてしまったとき、草食動物と植物の関係に何が起きるのか?というお話。

生態系の話好きだったら良い。

ちなみに、ネズミの支配する島のほうが個人的には面白かった。

 

環境の変化と薬品の普及によって人の体から寄生虫は激減した。

それは何を意味するのだろう?どんな影響があるのだろう?そういうお話。

結構論説が一方的な気もするのだけれども、それでも面白い。

 

いろいろあって初心に帰ろうと読み直した本。

薬の売人はなんでお母さんと住んでいるのか?

学校の先生はいつどうやってインチキするのか?それをどうやって見つけるのか?

子供の名前はその子の将来にどのような効果があるのか?

こういった疑問を統計的にちゃんととらえて答えてみたらどうなるのか?

社会に対して自由に疑問を持ち、それに対して自由に答えを得る。

それが自分の中で大事なことだなと思い返した一冊でした。

 

なんとなく本屋で気になって、なんとなく買った本。

鬼十則それ自体は納得するものが多いのだけど、その解説がひどい。

十則が知れてよかった。

 

 

 

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す